Google Stadiaに対する各ゲームメーカーの開発体制の状況とリリース予定タイトルは?
Stadiaのサポートを発表したのは「アサシンクリード」や「レインボーシックスシージ」で有名な「UBISOFT」をはじめ、
「Unity」や「Havok」、「id doftware」といった、様々な企業とサポートやパートナーシップを組んだとのことです。
ただ、現状Stadiaに関してはどのようなゲームが出るのかが不明な点が多い状態です。
「過去に販売した名作を出しつつ最新のゲームを出すか」それとも「過去作に拘らずに最新のゲームだけをリリースしていくか」この辺りが気になるところですね。
過去の名作については、当時のプラットフォームを所持して遊べなかったユーザーの獲得にも繋がるので、そういった層には受けがいいかもしれません。
高スペックで、かつ高性能なグラフィックボードを搭載したパソコンを用意する必要もなく、最悪iOSやAndroidといったスマートフォンやタブレットでも遊ぶことも出来るといったハードルの低さも個別のゲーム機やハードウェアの構成に悩まされてきた開発者にとっては魅力的と言えるでしょう。
更には既存のゲームも簡単に遊べるようなので、名作を遊ぶためのハードルも低く、
とはいえ、クラウドサービスのゲームはストリーミングによるプレイのため、ゲームの入力や出力などの遅延がどうしても生じてしまいますが、
Stadiaのデモで使われた「アサシンクリード オデッセイ」のプレイの際は操作するにあたっての致命的な遅延は無かったようです。
サーバーなどのの負荷状況にもよりますが、いずれはFPSやTPS、対戦格闘ゲームなどの対人ゲームも問題なく扱えるかもしれませんね。
更にはスーパーファミコン用ソフト「スターフォックス」で知られるDylan Cuthbert氏がStadia向けのソフト開発に取り組んでいると明言されております。
こちらは「Stadiaの共有機能」をうまく活かすものになるようです。
今後はPlayStation4やXBOX Oneなどの高性能ゲーム機よりもパワフルなゲームも出るかもしれませんね。
2019/6/6の「Stadia Connect」にて、ベセスダより『Doom Eternal』『Doom (2016)』『Rage 2』『The Elder Scrolls Online』『Wolfenstein: Youngblood』、バンジーより『Destiny 2 The Collection』、Warner Brosより『モータルコンバット』、UBISOFTより『アサシンクリードオデッセイ』『Just Dance』『Ghost Recon Breakpoint』といった海外でもかなり有名なタイトルだけでなく、バンダイナムコエンターテインメントより、『ドラゴンボールゼノバース2』、スクウェアエニックスより『ファイナルファンタジーXV』『Tomb Raider Definitive Edition』SNKより『Samurai Shodown(日本国内ではサムライスピリッツというタイトル)』、更にはStadia独占タイトルとしてTequila Worksより『Gylt』、Coatsinkより『Get Packed』が発表されました。
2019/8/20に行われた二度目のStadia Connectで、スパイク・チュンソフトより『サイバーパンク2077』、コーエーテクモゲームズより『進撃の巨人2 -Final Battle-』、UBI Softより『ウォッチドッグス レギオン』、Gwen Freyより『KINE』、Dotemuより『Windjammers 2』、THQ Nordicより『Destroy All Humans!』、Superhot Teamより『SUPERHOT』がリリースされる事が決定しました。
更にGoogleStadia独占タイトルとして、Robot Entertainmentより『Orcs Must Die! 3』がリリースされる事になりました。
そして2019年10月15日、Googleのイベント「made by google2019」にて、GoogleStadiaが日本を除いた14ヶ国で2019年11月19日にサービスを開始することが決定されました。
日本は2020年にサービス開始予定とのことですが、現時点では海外でも国内でも有名なタイトルばかりが配信予定であるものの、今後は国内で人気のタイトルも取り扱う可能性もあります。
過去にもクラウドゲーム機の「G-cluster(G-クラスター)」と呼ばれる機器が2013年6月20日に発売されておりましたが、こちらは月額プランで遊べるゲームと単体購入で分けられているものの、月額プランで遊べるゲームは魅力的といえるものが非常に少ない上に、単体購入にしても、ソフトがそもそも少なすぎました。
スクウェア・エニックス社の『ファイナルファンタジーシリーズ』や、ファルコム社の『イースシリーズ』、『軌跡シリーズ』、コーエーテクモゲームスの『信長の野望シリーズ』くらいしか魅力的なソフトが無く、ゲーム機としてはイマイチな状態でした。
今後のストリーミングにおける遅延問題の防止や、ゲームソフトの展開などが非常に気になるところです。
クラウドゲーミングにおける市場への開拓や、ゲーム開発会社へのStadiaへゲームの最適化の課題が進んでいけば、より多くの企業の参入もあり得るかもしれませんね。